内装材難燃性試験


概要

内装材難燃性試験は、自動車内装技術基準に定められる難燃素材であることを確認・証明するための試験です。
これに合格した試験成績書を車両検査時に提出することによって、変更された内装が難燃性であることを証明することができます。


内装材料の難燃性の技術基準

自動車に使われる内装は、燃えにくい材料を使用することが法律で定められています。

保安基準 「内装材料の難燃性の技術基準」には、以下の内装材料の基準が定められています。

自動車の内装材料とは以下のことを指します「「運転者室等の内装材料」とは、座席、座席ベルト、シート組み込み式年少者用補助乗車装置、天井張り、コンバーチブルトップ、アームレスト、ドアトリム、フロントトリム、リアトリム、サイドトリム、リアパッケージトレイ、後部後傾抑止装置、カーペット、マット、サンバイザ、サンシェード、ホイールハウスカバー、エンジンコンパートメントカバー、マットレスカバー、インストルメントパネルパッド、乗員が衝突したときに衝撃を吸収するよう設計されたステアリングセンターパッド、エアバッグの膨張部分及びニーボルスタであって車体に固定されているものの構成材料をいう。ただし、寸法が293mm又は幅25mmに満たないものはのぞく。」
「鋼板、アルミ板、厚さ3mm以上の木製の板(合板を含む)、及び天然の皮革は難燃性材料とみなす。」(保安基準 別添27より抜粋)

以上の部位に使用されている布・繊維などの燃えにくさを試験によって調べるのが難燃性試験です。

改造した部位に使用する布、繊維が難燃性であるかどうかを調査・証明するのが目的です。

シートの交換・表面素材の張り直しや内装カスタムなどの改造をした場合、この難燃証明書、または難燃性試験成績書の添付、提出が必要になります。

Trias-48-1994、FMVSS No,032、JIS D 1201で定める自動車の内装材料における燃焼性試験方法に基づいた試験による試験成績書を発行できます。

この試験によって使用材料が難燃性の基準に満たないことが明らかになれば、内装材料を変更する必要があります。


試験依頼について


ご準備いただくもの

  • 試験試料として1m×1m程度の大きさのご使用予定の布地・繊維・生地
  • 丸・角型のスポンジ材料などもご相談いただけます。(径・寸法にもよりますが、丸/角型は3~6mほどの試料が必要になります。)


試験期間

  • 試料到着後、約二週間ほどでご依頼者様のお手元に成績書をお届けすることができます。


注意事項

  • 破壊試験に相当しますので、試料のご返却はできません。
  • 試験終了後、難燃性の基準に満たないことが明らかになった場合でも試験費用は発生いたしますので、予めご了承ください。

※繊維製品、建築材料、防護服、衣類、航空機内装、消防法で定められた施設等で使用されるカーテン等の燃焼に関する試験もご相談いただけます。


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