シートベルト強度試験 【座席ベルト取付け装置の技術基準】

概要:

この試験は、カテゴリーM又はNの車両の前向き又は後ろ向きの成人乗車用座席ベルト取付け装置に適用される試験で、座席ベルト取付け装置が有効な取付け位置に装着されていることを前提に、座席ベルトに技術基準に合った負荷をかけ、所定の時間保持されることを確認する試験を行い評価するものです。


検討内容

座席ベルトは、車体に取付けられているものや座席に取り付けられているもの、また、一部は車体、一部は座席と両方に取付けられているものがあるが、これらの取付け位置は協定規則第14号で定められた有効ベルト取付け位置の範囲内に取付けられていなければならないとされています。

また、座席ベルトの取付け装置は、乗車人員の安全を守る装置の中でも最も重要な装置の一つで、取付け部の強度が不足していれば、シートベルトをしていても乗員を守ることができなくなってしまうため、車両の区分や座席の種類に合わせて適切な負荷をかけ、ある一定時間その負荷に耐えることができなくてはならないという規定があります。

座席ベルトが座席に取付けられている車両の場合、座席ベルトに負荷を掛けるということは、座席のフレームやヒンジ機構、前後スライド機構にも負荷が掛かると共に、車体のフロアー部にも負荷が掛かる為、これらの部位にも試験に耐えられるだけの強度が必要になりますので、ご注意ください。


その他

現在では車両カテゴリーによって後部座席にISOFIX機構の取付け装置やISOFIXトップテザー取付け装置なども装着が義務付けられているため、これらの装置も規定強度以上のものが必要となります。


試験のご依頼について

車両のカテゴリーや座席の構造など様々な要因で試験荷重や負荷をかける場所などが異なる為、車両の詳細情報をお知らせいただき調整していく手順となりますので、日程に余裕を持ってお問い合わせいただくことをお勧めいたします。

※試験終了後、強度不足や技術基準に適合しないことが明らかになった場合でも試験費用は発生いたしますので、予めご了承ください。


試験に関するご相談は、以下のお問い合わせボタンからお願いいたします。


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